ｄTVとhulu。
同じ動画配信サービスとはいえ、運営会社が違えば、特徴や個性も違います。
ｄTVは、NTTドコモとエイベックスが運営、huluはアメリカから日本に入ってきて、日本テレビが運営に関わっています。
一方は、通信サービス会社と音楽配信会社。もう一方は、テレビ局。
これだけでも強み、弱みがなんとなく分かる気がしますよね。
目次
大きな違いは利用料と作品数
ｄTVとhuluを比べてみて、すぐに気付く違いは、料金と配信作品数です。
並べてみると・・・
| ｄTV | hulu | |
| 月額利用料（税抜） | 500円 | 933円 |
| 配信本数 | 120,000本 | 40,000本 |
この情報だけ見ると、ｄTVの作品数はhuluの3倍もあり、月額料金は約半分。
明らかにｄTVの方が良いのでは？
と思ってしまいますが、これは数字のトリック。
ｄTV配信本数120,000本には、レンタル作品も含まれているのです。つまり、個別に課金しなければ視聴できない作品もあるということ。
しかも、ｄTVは音楽ジャンルに強いという特徴があるので、ミュージックビデオやカラオケ映像、ライブ映像などもかなりの本数を占めています。
なので、配信本数が多くても、視聴したい作品が見放題になっているとは限らないのです。
一方、huluは、配信本数はｄTVの1/3しかないけれど、全て完全見放題です。追加料金を払って視聴する作品が一切ないので、コスト的に安心して利用できますね。
新作映画の配信が早いのはｄTV。
ｄTVとhulu、映画カテゴリーにおける大きな違いは、”新作の有る無し” です。
ｄTVでは新作映画の配信も早め。レンタルして見ることができます。
新作映画のレンタル料金は400～700円ほど。HD画質にすると標準画質より100円高くなります。
対して、huluは新作の配信はかなり遅め。世間で、もはや新作と呼ばなくなったころに配信が始まるほど遅いです。
なので、実質、huluで新作は見られないと言えます。
私は、完全見放題で追加課金が一切ないhuluのシステムが好きなので、新作の配信がないのは仕方ないと割り切って、見たい映画があればTSUTAYAに借りに行っています。
海外ドラマで選ぶなら、断然hulu。
海外ドラマに関しては、圧倒的にhuluに良い作品が揃っています。
ｄTVもアメリカFOXチャンネルのリアルタイム配信で、人気ドラマを日米同時配信するなど頑張っていますが、作品数の豊富さではhuluにかないません。
huluではFOXチャンネルのリアルタイム配信はもちろんあるし、ｄTVではレンタル課金制のドラマが、huluでは見放題で配信されていることもあり。
海外ドラマをメインでみるなら絶対huluの方がオススメです。
さらに言うと、huluではFOXチャンネルだけでなく、CNNニュースやMTV音楽番組、キッズアニメ番組なんかもリアルタイム配信しているので、ドラマに限らず、海外番組好きならかなり楽しめますよ。
音楽、歌好きなら迷わずｄTV。
海外ドラマに関してはhuluに及ばないｄTVですが、音楽ジャンルでは圧勝。
と言い切れるほど、ｄTVは膨大な量の音楽作品を配信しています。
運営にエイベックスが関わっていますからね。
音楽MV、カラオケ、ライブ映像などが見放題。
しかも、プレイリストが作れて、バックグラウンド再生もできるので、スマホを閉じても曲を聴くことができます。
つまり、ｄTVは、音楽プレーヤーの役割もしてくれるんです。
好きなアーティストの曲を連続再生できるから、曲を聴きながら他の作業をしたり、通勤中に音楽を聴きたい人は最適です。Youtubeのように、CMがないのも◎。
huluは、アメリカの音楽専門番組MTVのリアルタイム配信はあるものの、それ以外の音楽コンテンツはほとんどありません。
アーティストのインタビューやライブ映像などが、ほんの少しあるくらいです。
国内ドラマ・バラエティ部門は、配信作品に違いあり。
dTV、huluともに国内ドラマ・バラエティ作品は充実していますが、内容的に微妙な違いがあります。
ｄTVは、数多くある地上波放送局の作品を、かいつまんで配信している感じ。
良く言えば、まんべんなく様々な作品を網羅しています。
対してhuluは、日本テレビが経営しているので、日テレ系番組が豊富。というか、ほとんどが日テレの作品です。もちろん、日テレドラマの見逃し配信もありますよ。
オリジナル作品の違い。少女マンガ動画の多いｄTV。本格ドラマの多いhulu。
独自で制作、配信しているオリジナル番組こそ、もっとも個性が出るのかもしれません。
dTVのオリジナル作品には、少女マンガを動画風にした “なんちゃってアニメ“ 的なものやショートムービーが多い。
一方、huluのオリジナル作品は、本格的サスペンスや人間ドラマ、コミック原作のドラマなどが多数。
huluの方が、お金をかけてオリジナル作品を作っていることが、一見して分かります。
こういうトコロで、月額料金の違いが出ているんでしょうね～
アニメの作品傾向が違う。
アニメジャンルについても、ｄTVとhuluでは扱っている作品がちょっと違います。
ｄTVは、「アンパンマン」「しまじろう」といった幼児向けアニメが目立ちます。
今期放送中の、中高生以上向け深夜アニメの見逃し配信もありますが、それよりも、ちびっこ向け作品が多いのが特徴。
これは、同系列にｄアニメストアという、アニメ専門の動画配信サービスがあるためだと思われます。
「アニメ好きなら、ｄアニメストアを利用してね」ということなのでしょう。
ｄTVと比べると、huluは、小学生～大人向けアニメが豊富。
アニメジャンルが、「日常系アニメ」「アクション/アドベンチャー」「サスペンス/ホラー」といったカテゴリーに分かれていることからも、対象年齢高めの作品が多いことが分かりますよね。
とは言っても、huluには幼児向けアニメもたくさんあるので、ちびっこも楽しめますよ。
最終的には、“見たいジャンルに強いか” で決める。
ｄTVとhulu、どちらを使うか決めるにあたって、いちばん大切なのは、見たいジャンルの作品がきちんと揃っているかだと思います。
海外ドラマが見たくて音楽に興味がない人が、安いからといってｄTVを選んでも、結局はお金の無駄になるだろうし、逆に、ちょっと料金は高くても海外番組に強いhuluを選べば、満足感は高くなるはず。
要は、動画配信サービスの個性との相性が重要ということです。
その相性を確かめるために無料視聴期間が設けられているのだから、利用しない手はありません。
ｄTVなら31日間、huluなら14日間無料で利用できます。
自分とマッチするか確かめるには、実際に利用してみるのがいちばん確実ですよ。
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