VOD(ブイオーディー、ビデオ・オン・デマンド)とは、映画・ドラマ・アニメ・バラエティなど好きな作品を、ネット上でいつでもどこでも見ることができるサービスのこと。
スマホやタブレットが普及し、どこでもネットに接続できるようになるに伴い、VOD利用者も急増しています。
「レンタルビデオ店でDVDやBlu-rayを借りるのと何が違うの?」という疑問に答えるべく、VODのメリット・デメリットをご紹介したいと思います。
VODの利便性におけるメリット・デメリット
メリット1: 借りたり返却したりする手間がない。
VODの大きなメリットは、その手軽さにあります。
ネット環境があれば、クリック一つで見たい作品がすぐに視聴できるので、レンタル店に行って借りたり返却したりする必要なし。
思い立ったらすぐに見ることができるVODの便利さを味わったら、わざわざレンタル店に行くのがバカらしくなります。
メリット2: 貸し出し中ということがない。
「さあ、ドラマの続きを借りよう」と意気込んでレンタル店に行ったら、ちょうどその巻が貸し出し中でガッカリしたこと、ありませんか?
VODでは、貸し出し中で見ることができないなんてことはありえません。
たとえ大人気の最新作であろうと、24時間いつでも好きなタイミングで視聴することができるんです。
メリット3: 視聴できるデバイスが数多い。
多くのVODサービスは、PCやスマホ、タブレットなどインターネットに接続できるデバイスの他にも、テレビやゲーム機での視聴も可能。
外出先では、スマホやタブレットあるいはPlayStationなどのゲーム機で視聴し、自宅では、テレビの大画面でくつろぎながら楽しむ、といったように、状況に応じて多様な利用方法ができます。
でも中には、テレビやゲーム機での視聴ができないVODサービスもあるので、利用する前に個別サイトで確認してください。
デメリット1: アディクションに注意
テレビドラマのように「続きはまた来週!」と1週間も待つ必要なく、レンタルビデオ店に借りに行く面倒もないVODは、その便利さの反面、長時間見続けてハマり込んでしまうことがよくあります。止めどきが分からなくなるんですね。
アメリカでは、「NETFLIX Addiction(NETFLIX中毒)」なる言葉もあり、際限なく動画を見続けてしまう人が大勢いるそう。
私も、VODでドラマを見始めたら、続きが気になって何話も立て続けに見てしまい、昼だったのに気付くと夜になっている、なんてこともしばしば。
生活に支障がない程度に楽しむよう、自己規制が必要ですね。
VODの内容面におけるメリット・デメリット
メリット4: テレビ放送中のドラマ・アニメが即効で配信される。
FODプレミアムやdアニメストアなどのVODでは、今期放送中のテレビドラマやアニメを、テレビ放送直後から配信する“見逃し配信”を行なっています。
テレビではできない2倍速再生や、早送り・巻き戻し機能があるVODが多いので、時間がない時にサッとあらすじだけ把握することも可能です。
メリット5: オリジナル作品も楽しめる。
既成の映画やドラマを配信しているだけでなく、テレビ局のように作品を一から作っているVODもあります。
huluやNETFLIXでは、多額の資金を投じてオリジナル作品を制作していて、内容もかなり良質で見ごたえあり。
とくにNETFLIXは、オリジナルドラマやバラエティ作品が秀逸。オリジナル作品目当てに加入する人も多いようです。
メリット6: レンタル店より新作配信が早い。
VODの中でも、U-NEXTは新作映画の配信が早いことで知られていますし、海外ドラマに関しては、dTVやhuluでアメリカのFOXチャンネルのリアルタイム放送を行なっていて、人気作品をアメリカとほぼ同時に視聴することができます。
アニメや日本ドラマも、上記で紹介したように見逃し配信を行なっているので、全てのジャンルにおいて、レンタル店よりVODの方が配信開始は早いと言えます。
メリット7: CMがない。イントロスキップできるVODもあり。
VODで動画を視聴する時に、作品の冒頭や途中でCMが入ることがありません。
例外は、GYAO!の無料会員。
GYAO!の無料見られる動画には頻繁にCMが入りますが、GYAO!プレミアムに加入すると、CMなしで見ることができます。
また、NETFLIXではイントロ(始まりの曲)をスキップできる機能があるので、連続ドラマを視聴する時、各話ごとにイントロを見る必要がなくて◎。
デメリット2: VODによって品揃えにかたよりがある。
巷には数多くのVODサービスがあり、どのVODにもそれぞれ特徴があります。
例えば、huluやNETFLIXは海外ドラマに強いし、dTVはミュージックビデオやライブ映像など音楽ジャンルが豊富。
アニメやスポーツだけを扱っているdアニメストアやスポナビライブなど専門性の高いVODもあります。
1つのジャンルに強いということは、弱み、つまり品揃えが少ないジャンルもあるということ。
VODを選ぶ際には、自分が見たいカテゴリーの作品が豊富に揃っているかをチェックする必要があるのです。
VODの機能面におけるメリット・デメリット
メリット8: 画質を選べる。
ほとんどのVODでは、HDの高画質で視聴することができます。
HD画質は、レンタルDVDよりも高精細なので、テレビの大画面で見ても迫力があります。
スマホやタブレットなどでストリーミング再生をする場合は、通信量を抑えるために、SD標準画質にすることも可能。
今話題の4K超高画質で作られたコンテンツを配信しているVODもあり、今後さらにVODの高画質化が加速すると言われています。
デメリット3: ネット環境が必要。
VODは、動画をインターネット上からダウンロードしながら同時に再生するストリーミング方式で配信しているので、ネットに接続できることが視聴の条件となります。
VODによっては、アプリを通してスマホやタブレットにダウンロードできる機能があるので、ネット環境の無い所で視聴したい場合は、事前にダウンロードした作品であれば見ることができます。
デメリット4: 録画やダビングはできない。
ダウンロードができるVODはありますが、ダウンロードした作品をDVDやBlu-ray、USBなどにダビングすることはできません。
また、作品をテレビ番組のように録画することも不可能です。
VODの料金面におけるメリット・デメリット
メリット9: 見放題プランがあって、安く利用できる。
ほとんどのVODは、月500~1000円台で見放題プランを行なっています。
新作はPPV(個別課金)であることが多いものの、ポイント付与により、最新作も実質無料で見ることができるというVODもあります。(dTVやU-NEXTなど)
私は、最新作はそれほど見ないので、PPVが一切なくて完全見放題のhuluやNETFLIXが気に入っています。
メリット10: 無料お試し期間がある。
ほぼ全てのVODは、初回申込後、約30日間は無料で視聴できるので、気になる作品があれば気軽に無料視聴申込をしてみると良いと思います。
スマホアプリの操作性とか、視聴環境など実際使ってみなければ分からないこともありますからね。
デメリット5: 支払い方法の選択肢が少ない。
VODサービスの支払い方法は、クレジットカードかキャリア決済(ケータイ利用料と合算)のどちらかしか選べないことがほとんどです。
huluは、コンビニでプリペイド式での支払いも受け付けていますが、初回申込で無料視聴が適用されるには、クレジットカード番号かケータイIDの入力が必要となります。
現金払いや、銀行振り込みができないのはデメリットなのかもしれませんが、クレジットカードやケータイ払いの方が、手間がかからなくて良い、のかもしれませんよ?
ということで、思いつくままにご紹介しましたが、メリット10個に対してデメリットは5個だけとなりました。
私としては、VODサービスを利用するようになって、便利、ラク、面白い作品に巡り合える、とメリットばかりを感じています。確実に毎日の楽しみが増えましたよ。
これまでに10社以上のVODを視聴してきましたが、今は2、3社の併用に落ち着いてます。
せっかく無料視聴サービスがあるのだから、自分に合うVODが見つかるまで、いくつか試してみても良いのではないでしょうか?