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Jスポーツオンデマンドの特徴。他VODと比較したメリット・デメリット

この記事で分かること

日本のほぼ全てのVODを実際に利用してみた経験から、実際にJスポーツオンデマンドを利用して感じたメリット・デメリット、他のスポーツ系VODとの違いを解説していきます。

Jスポーツオンデマンドを利用するか検討している方の疑問を解決します。

Jスポーツオンデマンドは、様々なスポーツの試合や大会を、LIVE中継や見逃し配信で視聴することができる動画配信サイトです。

普段なかなか観ることのできないサイクルやモータースポーツの大会映像なども扱っています。

Jスポーツオンデマンドを検討するなら、ほとんどの人はDAZNと比較検討をすることになるでしょう。

DAZNとの違いを踏まえつつ、VODサービスを検討する上でチェックするべきポイントについて詳しく解説します。

  • 料金
  • 作品数と更新頻度
  • 画質
  • 対応デバイス
  • サービス面

※データは2019年4月のものです。

J Sportsオンデマンドの料金

月額利用料(税抜)総合パック:2,400円
ジャンルパック:1,000~1,800円
※25歳以下は半額
無料期間なし

Jスポーツオンデマンドはスポーツに特化したVODということで、その専門性の高さゆえなのか、視聴にもそれなりのコストがかかります。

全ての番組が見放題になる総合パックは月額2,400円。1スポーツだけが見放題になるジャンルパックは月額1,800円(クライミングとフィットネスは月額1,000円)

同じようなスポーツ専門VODの「DAZN」は全て見放題プラン月額1,750円なので、それと比べるとJスポーツオンデマンドはかなり強気の値段設定と言えます。

25歳以下は半額で利用できる「U25割」があり、総合パック1200円、ジャンルパック500~900円になります。U25割は特に、総合パックとジャンルパックの価格差があまりないので、総合パックの方がおすすめですね。

PPV(個別課金)で1試合ごとに購入できる制度もありますが、購入できる作品が限られているし、LIVE配信を単独購入することはできません。

気になる試合だけを格安で観られるプラン(24時間限定見放題プランとか)があればいいのですが、残念ながら今のところありません。

J Sportsオンデマンドで見れる作品

Jスポーツオンデマンドで配信しているスポーツは13種類。

野球、ラグビー、サイクルロードレース、モータースポーツ、WWE、バスケットボール、サッカー・フットサル、フィギュアスケート、スキー、バドミントン、卓球、ダンス、フィットネス・ボディビルの試合・コンテストをLIVE配信しています。

大会から小規模リーグ戦まで、多くの試合をLIVE配信しています。多くの試合は、放送日時が決められているLIVE配信ですが、見逃してしまっても、放送終了後に見逃し視聴ができるので安心です。

ただジャンルによっては、あまり動画本数・LIVE配信数がないスポーツもあるので、加入する前に観たいスポーツの品揃えを調べた方が良いでしょう。

ジャンル別にDAZNと比較してみた

Jスポーツオンデマンドへの加入を検討するならDAZNとの比較になるので、それぞれのジャンルで配信内容を比較してみます。

野球

Jスポーツオンデマンド

中日ドラゴンズ、広島東洋カープ、楽天ゴールデンイーグルス、オリックスバッファローズの4球団の全試合を配信。

また、侍ジャパン、社会人野球、大学野球、高校野球、ジュニアを随時配信。

DAZN

広島東洋カープとヤクルトスワローズ以外の10球団の全試合を配信。(2019年から巨人追加)

シーズン時にはアメリカメジャーリーグや高校野球を配信。

※スカパー!の「プロ野球セット」(月額3,685円)は、2019年は全12球団を配信。

サッカー

Jスポーツオンデマンド

サッカー情報番組のFoot、Un poco footを配信。U18とFリーグ(フットサル)の試合を配信。

DAZN

Jリーグ、プレミアリーグ、ラ・リーガ、UEFAチャンピオンズリーグ、セリアA、Vリーグ、リーグアン、トルコ スュペル・リグの試合を配信。

バスケ

Jスポーツオンデマンド

バスケ情報番組や学生バスケットボール、高校バスケ ウインターカップなどを配信。

FIBAワールドカップは、予選やハイライトのみを配信。

DAZN

FIBA W杯、Bリーグの試合を配信。NBAは2019年現在は配信していない。

テニス

Jスポーツオンデマンド

なし

DAZN

WTA&ATP250の試合を配信。

ラグビー

Jスポーツオンデマンド

ワールドカップ、日本代表戦、トップリーグ、ワールドラグビー、スーパーラグビー、大学リーグの試合を配信。

DAZN

ワールドラグビーSeven Seriesの試合を配信。

サイクル・ロードレース

Jスポーツオンデマンド

ツール・ド・フランス、ワンデーレース、ステージレース、日本主催レースなど、世界のレースを配信。

DAZN

UCI WORLD TOURを配信。

モータースポーツ

Jスポーツオンデマンド

スーパーフォーミュラ、WEC、Super GT、WRC、DTM、SBK、ダカールラリー、MOTOR GAMES、レッドブル・エアレース、WTCR、フォーミュラE、ニュルブルクリンク24時間などのレースを配信。

DAZN

Formula 1 TM(F1)のレースを配信。

格闘技・プロレス

Jスポーツオンデマンド

WWE RAW、SMACK DOWNのフルストーリーをLIVE配信。

DAZN

GOLDEN BOY(ボクシング)、BELLATOR MMA(総合格闘技)の試合を配信。

 

その他

Jスポーツオンデマンド

スキー(アルペン、ジャンプ、モーグル)、フィギュアスケート、バドミントン、卓球、ダンス、フィットネス・ボディビル、クライミングを配信。

DAZN

ゴルフ(EUROPEAN TOUR)とダーツを配信

全体的な傾向をまとめると

DAZNは野球やサッカー、バスケなど人気のあるスポーツのコンテンツが強い。

Jスポーツオンデマンドは、ラグビー、モータースポーツ、ウインタースポーツ、ダンスなどDAZNが弱いジャンルが強い。

という感じですね。

J Sportsオンデマンドの画質

Jスポーツオンデマンドの配信画質は、PCやAndroid端末で変更可能、iOS端末では自動(変更不可)になっています。

試しにPCで画質変更ボタンを押してみたところ、2566kbpsと1234kbpsが選択できました。

2.5MbpsというとおおよそHD(720p)画質になります。

HD画質は大画面のPCやTVなどで視聴すると粗さが目立ちますが、スマホなどの小さい画面ならストレスなく視聴することができるでしょう。

画質に関しては、適当なYoutube動画を再生してみて、「歯車マーク」から、1080p、720p、480pと選択して見比べると、どのくらいの画質なのかわかります。

J Sportsオンデマンドの対応デバイス

せっかくのVODを利用するならスマホだけじゃなくて、テレビなどの大画面でも見たいですよね。そんなとき大事なのが、マルチデバイス対応かどうか。

Jスポーツオンデマンドの対応デバイスは下記の通り

  • Windows・Mac
  • iOS・Android
  • Amazon Fire TV stick
  • Chromcast
  • Apple TV

TVで視聴をする場合には、Amazon Fire TV StickやChromecast、AppleTVを別途購入してTVに接続する必要があります。

参考:QA詳細 Jスポーツオンデマンド 対象端末

J Sportsオンデマンドの機能面

Jスポーツオンデマンドを利用検討する上で知っておくべき機能は2つあります。

動画のダウンロードや録画は不可

Jスポーツオンデマンドでは、動画のダウンロードは一切できないようになっています。

そのためWIFI環境でダウンロードしておいて、外出先でオフラインで視聴することは出来ません。

携帯電話回線でストリーミング視聴する必要があるため、データ通信量に注意が必要です。公式サイトによると1時間の視聴でおよそ0.5GBの通信量が発生するようです。

また、録画に関しては、そもそもJ Sportsオンデマンドでは見逃し配信があり、LIVE配信後2~3ヶ月は何回でも見放題です。

ずっと録画映像を手元に保存しておきたい場合は、スカパー!やJCOMなどのテレビ放送によるJ Sportsチャンネルを別途契約してレコーダーに録画する必要があります。

テレビ放送では出来ない便利な視聴方法

Jスポーツオンデマンドは、インターネット配信ならではの便利な視聴方法が工夫されています。

LIVE配信番組を途中から視聴する時に、その試合の最初から再生スタートする「追っかけ視聴」が可能です。LIVE配信終了じには、追っかけ視聴が停止しますが、「見逃し配信」に切り替えることで、問題なく最後まで視聴可能です。

さらに、複数のカメラの映像をユーザーが自由に切り替えて楽しめる「マルチアングル映像システム」があります。

通常のテレビ放送では、複数のカメラ映像は放送局側が変更するので、ユーザーはそれを見るしかありませんが、Jスポーツオンデマンドでは自分の好きなカメラアングルの映像を好きなだけ切り替えられます。

また番組によっては、メイン画面とサブ画面が分かれていて、例えばレース番組では、メイン画面に映る先頭選手の映像を見ながら、サブ画面でそれを追いかけるライバル選手の映像を表示しておく、といった視聴方法も可能です。

これはDAZNには無い機能です。

Amazonやスカパー!で視聴するのと比較

Amazonでは、様々なジャンルの専門チャンネルを開設していて、その一つとして「Jスポーツオンデマンドチャンネル」があります。

またスカパー!衛星放送にも、Jスポーツオンデマンドチャンネルがあります。

それらと比較して、Jスポーツオンデマンドに直接契約するメリット・デメリットについて表で比較しました。

 Jスポーツ
オンデマンド
Amazon
Jスポーツ
スカパー!
Jスポーツ
月額料金2,400円(税抜)2,138円(税抜)2,286円(税抜)
無料お試し
なし14日間なし
備考
25歳以下半額Amazonプライムビデオ契約
400円/月が別途
視聴料
390円/月が別途
必要機材
PCかスマホPCかスマホBSアンテナ
専用チューナー
録画
不可不可可能
画質
HD
(720p)
FULL HD
(1080p)
フルハイビジョン放送
見逃し視聴
即時
1~2日後
スカパー!オンデマンドで
即時

Amazon Jスポーツは、Jスポーツオンデマンドよりも画質が良い点と月額が少し安いのがメリットです。デメリットは、Jスポーツオンデマンド独占の番組は配信されず、見逃し視聴がLIVE終了後1~2日後になるという点です。

ほぼ同じ月額料金でAmazonプライム・ビデオの数千本の動画が見放題になるメリットもありますね。本家にはない14日間のお試し期間があるので、まず試してみるにはAmazon経由がいいですね。

 

スカパー!Jスポーツのメリットは、録画ができる、テレビでハイビジョン画質で見れる点ですね。デメリットは、Jスポーツオンデマンド独占の番組は配信さないことと、テレビ放送受信には対応アンテナや専用チューナーが必要になることです。

まとめると下記のような感じでしょうか。

  • 独占番組も含めてしっかり全番組見たい。マルチアングルシステムで視聴を楽しみたい。という人は、Jスポーツオンデマンドで直接契約がオススメ
  • FULL HD画質で視聴したい。映画・ドラマ・バラエティなどの作品も沢山楽しみたい。という人はAmazonプライム チャンネルで契約がオススメ
  • 録画して残しておきたい。テレビでキレイに視聴したい。すでにスカパー!が視聴できるアンテナとチューナーが揃っている人はスカパー!で契約がオススメ

Jスポーツオンデマンドの特徴 まとめ

野球・サッカー・バスケなどのファンであればDAZNをオススメします。

一方で、ラグビー、モータースポーツ、ウインタースポーツ、ダンスなどJスポーツオンデマンドが強いジャンルのスポーツのファンの人は、DAZNよりも満足できるでしょう。

 

Jスポーツオンデマンド公式サイトで詳細を見る

あわせてチェックしたいVODサービス

どのサービスも2週間~1ヶ月間の無料視聴期間があります。全て試してから決めてもいいですね。