TVerは、2015年に、東京都に本社を置く民放テレビ局5社が共同で立ち上げたビデオオンデマンドサービスです。
設立の目的は、ネット上の違法アップロード動画を防止し、対抗するためとのこと。基本コンセプトが営利目的ではないためか、利用料金は一切かかりません。(動画視聴時の広告は結構表示されますが)
日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビの一部番組を無料で視聴することができるサービスです。
VODサービスを検討する上でのチェックポイント下記について詳しく解説していきます。
- 料金
- 作品数と更新頻度
- 画質
- 対応デバイス
- サービス・機能
※データは2019年4月のものです。
目次
TVerの利用料金
月額利用料 | 無料 |
配信本数 | 約150番組 |
前述の通り、TVerの利用、動画視聴には料金は一切かかりません。
また会員登録も必要ありません。
TVerではどんな番組が見れるのか
TVerでは、テレビ放送が終わったばかりの番組(見逃し配信)と、過去に放送された番組の2パターンがあります。動画数としてはそれぞれ半々くらいの割合ですね。
2017年頃は見逃し配信もほとんど無くて、非常に寂しいサービスでしたが、2019年現在はだいぶ品揃えも改善されました。
見逃し配信について
見逃し配信に関しては、放送終了の直後から翌日くらいにアップされます。
ドラマの見逃し配信は、2019年4-6月クールでは約30番組。NHK以外の5局系列で放送中ドラマは41本なので3/4は見逃し配信がされている感じですね。
バラエティの見逃し配信は約150番組。NHK以外のバラエティの多くは見逃し配信されているので、期間1週間とはいえ、これは嬉しいですね。
報道・ドキュメンタリーの見逃し配信は15番組。テレ東系列の日経プラス10やカンブリア宮殿、未来世紀ジパング、ガイアの夜明けなど。
アニメの見逃し配信は14番組。2019年4-6月クールは55番組が放送されているので、アニメ番組の見逃し配信はかなり少ないです。アニメ配信はhuluやU-NEXTなどのVODが強いのでそちらがおすすめです。
過去放送分の番組
過去の放送番組配信は、「タイムスリップTVer」というカテゴリで一覧が見れます。
ドラマやバラエティ、アニメなど15~20番組くらいが配信されています。
高視聴率で人気のあったドラマなども配信されるのですが、ほとんどの場合、1話だけとか第5話目までとかで、続きは各TV局の有料VODへ誘導されてしまいます。
なのでドラマはあまり楽しめず、一回で完結するドキュメンタリーやバラエティがたまに面白いかな程度ですね。
TVerの画質
画質モードは、PCでは「自動」のみ。
スマホ・タブレットでは「自動」「低画質」です。
FAQサイトのデータ通信量目安を元にすると、
PC・スマホ・タブレットの自動画質で、HD画質(720p)だと考えられます。
テレビ視聴での自動画質で、FULL HD画質(1080p)だと考えられます。
どちらも申し分なく、粗さなどのストレスを感じずにキレイに視聴できるでしょう。
■ データ通信量の目安
ご利用のネットワークの通信状況や画質によって異なりますが、パソコン・スマートフォン・タブレットでは30分あたり平均400MB程度、テレビでは30分あたり平均700MB程度になります。
TVerの対応デバイス
TVerの対応デバイスは下記の通りです。
- Android TV
- Windows・Mac
- iOS・Android
- Amazon Fire TV/ Stick
TVで視聴するためには、Amazon Fire OSが利用できるAmazon Fire TV/ StickをTVに接続するか、AndroidTVで視聴することになります。
TVerの機能について
動画視聴時にはアンケートやCMが出る
TVerで配信している動画は、どれも冒頭や途中でCMが入ります。たった数分間の動画にさえ、もれなくCMが付いています。
YouTubeのようにスキップできないのも残念なところ。他の有料VODでCMのない視聴に慣れていると、このCMがやたらうるさく感じるはず。
でも、TVer運営側にとってはCMが唯一の収入源なのだろうから、仕方ないですね。
また、動画視聴前にアンケートが表示されることも多々あります。
スキップできるアンケートとスキップできないものがあるのですが、生年月日・性別・都道府県などを入力しなければいけないのでかなり面倒くさいです。
動画のダウンロード視聴は不可
たいていのVODは公式スマホアプリで、動画のダウンロードが可能になっています。
WIFI環境で動画をダウンロードしておけば、外出先でオフラインで視聴ができるものです。
TVerは動画ダウンロードが不可なので、外出先で視聴する際は、携帯電話回線のデータ通信量に注意が必要です。(画質「自動」で1時間800MB程度)
また、スマホやタブレットで視聴するにはTVerアプリのダウンロードが必要ですが、縦画面再生ができません。
かならずデバイスを横にして大きい画面で視聴しなければいけないのは、ちょっと不便です。
TVerの特徴 まとめ
TVerは無料で利用できる、民放各局の見逃し配信のためのサービスと言えます。
なので録画設定を忘れたり、見忘れてしまった際には結構重宝できるサービスですね。
一方で、各動画はほぼ1週間だけなので、アーカイブで沢山の動画を選んで見放題で楽しみたい人は、やはり有料のVODに加入することが必要になります。
日本のTV番組に強いVODは、U-NEXT、Paravi、FOD、huluなど。本サイトでレビューをしているので参考にしてみてください。
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